枠連ボックスは、複数の枠を選択し、そのすべての組み合わせに対応する買い方ができる馬券です。

馬番ではなく、最大8つの選択肢から組み合わせを選んで購入するため、初心者でも買いやすく比較的当たりやすいのが特徴です。

枠連馬券のメリット、デメリット 当たる買い方や単勝回収率について解説


枠連とは、選んだ枠内の競走馬が1着と2着に入った際に的中する馬券で、競走馬の着順を問わず購入できるのが特徴です。

 

競馬用語で「枠」とは、競走馬に割り当てられたスタート時のゲート位置のことを指し、レースに出走する競走馬を1頭から3頭のグループに分け、1枠から8枠までの8つの枠に分類します。

 

*JRA-VANより

 

各枠の番号に対応する騎手のヘルメットの色が異なり、自分が選んだ枠連の馬券が当たったかどうかは、騎手の帽子の色で確認できるため、競馬初心者にも分かりやすいのが魅力です。

 

なお、枠は出走する競走馬が9頭以上のときに作られるため、すべてのレースで枠連の馬券を購入できるわけではないことに注意が必要です。

 

以下では、枠連の馬券の主な買い方を3つ紹介します。それぞれの買い方の特徴を理解し、レースに合わせた馬券の購入に役立てましょう。

 

枠連のメリット、デメリット

枠連のメリット

枠連の最大のメリットは、的中確率を大幅に向上させることができる点です。

 

例えば、18頭立てのレースで「枠連3-8」を購入した場合、6通りの馬の組み合わせが的中となります。

 

これは、馬連を1通り買うときの6倍の確率で当たることを意味します。

 

さらに、18頭立てのレースで「枠連7-8」を購入すれば、3頭ずついるため、的中確率は9倍に増えます。

 

また、ラッキーな形で払い戻しを受けることも少なくありません。

 

枠を選ぶ際に、この馬が来そうだと予想を立てる一方で、同じ枠には期待していない馬も含まれます。

 

しかし、その期待されていない馬が予想外の活躍を見せることがあります。

 

自分の予想が外れても、的中する可能性が残るのは枠連の大きな特徴です。

枠連のデメリット

枠連のデメリットは以下の通りです。

 

まず、不確定要素に左右されやすい点です。

 

通常、JRAで販売されている枠連以外の馬券では、買い目に含まれている馬が1頭でも出走取り消しとなれば無効となり、馬券代が全額返還される仕組みとなっています。

 

しかし、枠連の場合は買い目に含まれている馬が出走取り消しになっても、枠連の販売条件が成立していれば無効にはなりません。

 

そのため、出走取り消しという明らかに不利な状況になっても、返還されない可能性があります。

 

また、比較的当たりやすいというメリットがある反面、配当に期待できないことが多いです。

 

的中率が高い分、配当が低くなる傾向があります。これは、同じ枠内の複数の馬が絡むため、予想が当たりやすくなる一方で、多くの人が当てやすい馬券となるからです。

 

その結果、払い戻し金額が少なくなることがあります。

枠連(通常、ながし、ボックス)3つの買い方がある

枠連には、3つの買い方があります。

 

通常・・・「2枠選んで購入する」という一般的な方法です。

 

これは、例えば枠連の5-3を1点購入するという意味です。

 

流し(ながし)・・・「最も自信のある枠(軸)を1つ選び、相手となる枠を複数選ぶ」方法です。この場合、軸となる枠が2着以内に入らないと的中しません。

 

これは、例えば枠連の5-3と5-1を2点購入するという意味です。

 

ボックス・・・「自信のある枠を複数選び、どれが来ても当たり」という方法です。

 

これは、例えば枠連の1-3、1-5、3-5を3点購入するという意味です。

枠連の方が馬連よりオッズがつくこともある

枠連には特有の買い方として、同枠買い(ゾロ目買い)があります。

 

ゾロ目買いは意外と見落としがちな方法ですが、枠連の配当が低くなりがちな中でも、馬連より高い配当が付くことがあります。

 

ゾロ目の的中条件は、同じ枠に属する2頭が1着と2着になることです。

 

ゾロ目のマークの仕方は、通常のマークシートの端にあるゾロ目欄をマークし、購入したい1つの枠番を選択してマークします。

 

意外と高配当が期待できるゾロ目買いを知っておくと、競馬をさらに楽しむことができるでしょう。

枠連の必勝法

人気馬が入っていない枠を狙うのも、枠連の必勝法の一つです。

 

枠連は一昔前に主流となっていた馬券の種類で、勘に頼る高齢者などが購入することが多いため、オッズに歪みが生じやすくなっています。

 

このため、枠連を上手く使いこなせば、大きな利益を得ることが可能です。

 

特に狙い目なのが「人気馬が入っていない枠」です。

 

人気馬がいない枠は、競馬新聞や事前予想でもあまり印がつかないため、選択する人が少なくなります。

 

選択する人が少ないということは、その枠の馬券があまり売れておらず、その分オッズが高くなります。

 

もしその枠を購入して的中すれば、大きな配当を手にすることができます。

 

枠連で儲けを狙う場合は、人気馬が入っていない枠を狙ってみると良いでしょう。

まとめ

枠連ボックスは、複数の枠を選択し、そのすべての組み合わせに対応する買い方ができる馬券です。

 

馬番ではなく、最大8つの選択肢から組み合わせを選んで購入するため、初心者でも買いやすく比較的当たりやすいのが特徴です。

 

出走馬の多いレースやダート戦、差しを得意とする競走馬が外枠にいる場合など、枠連ボックス買いが特におすすめのレースもあります。

 

一方で、出走取り消し馬が出た場合に馬券代が戻らない可能性や、ゾロ目購入が不可などの注意点もあります。馬券を購入する前にこれらの点を必ず確認しておきましょう。